坂口安吾 『訣れも愉し』 私は劇場の賑やかな食卓に凭れ、最も機嫌の良い微笑を泛べながら、心にもない観劇の喜びを語るのが好きであつた。 そして老婦人の的はづれな劇評に一々尤もらしい相槌を打つたりするのが愉しかつた。 愚かしさのみ心に愉しかつたのだ。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア