坂口安吾 『淫者山へ乗りこむ』 まして娘を護りながらの道中では、娘よりも当の青年が流石の情慾をさへ忘れがちで、気の遠くなるほど疲れきつたとき谷川の森々たるせせらぎの前へ立つことができました。 青年は流れを凝視しながら娘に言ひました。 「この谷川を渉つたところから木暮山です。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア