坂口安吾 『淫者山へ乗りこむ』 僕がだいて渉りませう」 この言葉をこれほど率直に言ひ得たことさへ不思議でしたのに、この言葉を言ふ青年の心は淫慾よりも守護する人の憐愍の念が幽かながら流れてゐることは更に不思議でありました。 青年は疲れきつてゐたのです。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア