こんな話をきくと大概の人が御愁傷様でといふやうな似たりよつたりの顔付をするものだが、ところがこゝにたつた一人、私がこの話をしかけると豆鉄砲をくらつた鳩のやうに唖然として(これは喋つてゐる私の方も唖然とした)つづいて羨望のあまり長大息を洩らした男があつた。
菱山修三といふ詩人である。
この詩人が外国語学校を卒業したとき、朝日新聞へ入社試験を受けにいつた。
こんな話をきくと大概の人が御愁傷様でといふやうな似たりよつたりの顔付をするものだが、ところがこゝにたつた一人、私がこの話をしかけると豆鉄砲をくらつた鳩のやうに唖然として(これは喋つてゐる私の方も唖然とした)つづいて羨望のあまり長大息を洩らした男があつた。
菱山修三といふ詩人である。
この詩人が外国語学校を卒業したとき、朝日新聞へ入社試験を受けにいつた。