坂口安吾 『蒼茫夢』 草吉はそのとき自然に目を覚した。 室内も窓の彼方も一色の深い暗闇ではあつたが、重量の加はりはじめた寒気と、胸苦しい悲しみの気配によつて、もはや夜明けに近いことを推定することができた。 四時半前後であらうと思つた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア