坂口安吾 『蒼茫夢』 ひとつには理性の失はれた時間のせゐであつたらうか。 たとへば肉体を腐せてゆく悪疾の気色の悪い映像であつた。 病魔は肉体を黒色にむしくひ、汚水のたまつた脳漿の中を蛆虫のやうに蠢めきまはつてゆくのである。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア