たとへば肉体を腐せてゆく悪疾の気色の悪い映像であつた。
病魔は肉体を黒色にむしくひ、汚水のたまつた脳漿の中を蛆虫のやうに蠢めきまはつてゆくのである。
目覚めにそれを瞶めてゐる数分のあひだ、然し草吉の心に湧き起るものは不快でもなければ恐怖でもなかつた。
たとへば肉体を腐せてゆく悪疾の気色の悪い映像であつた。
病魔は肉体を黒色にむしくひ、汚水のたまつた脳漿の中を蛆虫のやうに蠢めきまはつてゆくのである。
目覚めにそれを瞶めてゐる数分のあひだ、然し草吉の心に湧き起るものは不快でもなければ恐怖でもなかつた。