坂口安吾 『蒼茫夢』 全てがひとえに静寂であつた。 それを包む全ての心が無のやうであつた。 生あるものは不吉な映像それのみであり、それは遥かな虚無の中に生れ出で、虚無を観客にちらめきうつり、さうして冬空の星の如くにそれ自らも凍りついてゐるのであつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア