坂口安吾 『蒼茫夢』 六畳と境ひの障子もしめられてある。 どうした、と、草吉が障子の外から声をかけると、自分の部屋へ跳び戻つて頭から蒲団を被つてゐると覚しい弥生の掠れた声がして、「便所の中よ」と言つた。 便所には燈火がついてゐた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア