口惜しさうな顔付だつた。
忍が異常に亢奮してゐることは、部屋の片隅へ縮むやうに坐りこみ、ちやうど腕組みでもしてゐるやうな角張つた形をしながら、ちよつとした身動きも容易でない様子から、それと分るのであつた。
さういふ忍自身は、ここ数年のあひだ屡々死にたい気持に襲はれながら、自分の死相には全く気付かないのだつた。
口惜しさうな顔付だつた。
忍が異常に亢奮してゐることは、部屋の片隅へ縮むやうに坐りこみ、ちやうど腕組みでもしてゐるやうな角張つた形をしながら、ちよつとした身動きも容易でない様子から、それと分るのであつた。
さういふ忍自身は、ここ数年のあひだ屡々死にたい気持に襲はれながら、自分の死相には全く気付かないのだつた。