坂口安吾 『蒼茫夢』 凍てついた夜の中へ歩きだした草吉は、自分の心に皆目目当のないことが、まもなく分つてきたのだつた。 当太郎を訪ねたい気持は微塵もなかつたのだし、どこへ行きたい気持もなかつた。 歩いてゐたい気持だけが分るのだつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア