坂口安吾 『蒼茫夢』 父親は死んでゐたから、本来なら相当に責任のある立場であつたが、店は専ら母親と妹がきりまはして、彼は関係しなかつた。 家業を厭ふといふのでもないが、家庭の無形の束縛を激しく憎んでゐたのだ。 その反面に異常な母思ひで、また妹を熱愛した。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア