二階の部屋へ通つてみると、読みちらした書物や、書きなぐつた紙が寝床の四方に散乱しており、当太郎は疲れきつてゐた。
両頬はげつそり落ち、額はやつれ、肢体も目立つて瘠せたやうに思はれたが、二つの眼だけ狂つた獣のやうに光つてゐた。
草吉の住居から立ち戻つて以来、一睡もとらずに書いたり読んだりしてゐたのだと言つた。
二階の部屋へ通つてみると、読みちらした書物や、書きなぐつた紙が寝床の四方に散乱しており、当太郎は疲れきつてゐた。
両頬はげつそり落ち、額はやつれ、肢体も目立つて瘠せたやうに思はれたが、二つの眼だけ狂つた獣のやうに光つてゐた。
草吉の住居から立ち戻つて以来、一睡もとらずに書いたり読んだりしてゐたのだと言つた。