坂口安吾 『蒼茫夢』 まるで絶望の苦痛をみせた小さなどす黒い海、暗い沖にも高いうねりがつづいてゐるし、白い牙がそんな奥手の暗い沖にもちらめくのだつた。 磯を歩くたつた一つの人影があつた。 それが当太郎であることは、四五町の距離があつたが、すぐに分つた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア