坂口安吾 『蒼茫夢』 磯を歩くたつた一つの人影があつた。 それが当太郎であることは、四五町の距離があつたが、すぐに分つた。 怒濤の音が間断なしに地響きをうつて鳴りつづくので、恐らく狂人の絶叫も一町の遠さまではとどくまいと思はれた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア