坂口安吾 『蒼茫夢』 磯づたひに柏崎まで彷徨ふていつたらしかつた。 なんとなく落付のない一日が暮れて暗澹たる夜が落ちたが、当太郎の消息はさらになかつた。 夜が落ちると、北風の悲鳴と海鳴りが、急にいちぢるしく唸りはじめてくるのだつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア