坂口安吾 『蒼茫夢』 疲れきつた物憂いやうな微笑が、またもやまさ子に戻つてきた。 海鳴りのとどろきわたる停車場で、茫然と汽車を待つことが苦しかつた。 汽車の速力の早まるにつれて、まさ子の顔から微笑の翳が消えていつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア