小成に安んじ悩みのない生き方をしやうと志す人々にとつて、枯淡の風格がもつ誤魔化しは救ひのやうに見えるかも知れぬが、真に悩むところの魂にとつて、枯淡なる風格ほど救はれざる毒々しさはないのである。
葛藤の中に悩みもがく肉慾吝嗇はどのやうに醜悪でも、悩むが故の蒼ざめた悲しさがある。
むしろ悲痛な救ひさへ感じられる。
小成に安んじ悩みのない生き方をしやうと志す人々にとつて、枯淡の風格がもつ誤魔化しは救ひのやうに見えるかも知れぬが、真に悩むところの魂にとつて、枯淡なる風格ほど救はれざる毒々しさはないのである。
葛藤の中に悩みもがく肉慾吝嗇はどのやうに醜悪でも、悩むが故の蒼ざめた悲しさがある。
むしろ悲痛な救ひさへ感じられる。