坂口安吾 『金談にからまる詩的要素の神秘性に就て』 俺はほんとに、たつた、三千円……」 然し椋原孔明氏の頑固一徹な呟きから、次第々々に力と情熱がぬけてきた。 呟きから力が抜けてきたばかりか、全身から、つまり、歩く足から、股の付根から、腰骨から、頸から眼玉のまはりへかけて、力がそつくり抜けてきたのだ。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア