然り、締切がとつくに過ぎ、必然の結果としてこれの返答を執筆する貴兄の時間が不当な短縮を余儀なくされる洵に正義人道上我ながら悲憤慷慨せざるを得ない不埒な事態を招致するにしても、僕は(!
遊んでゐたのではなく、しかく真ッ正面から肝胆を砕きすぎてゐたための不幸な結果にほかならないと賢察(!
していただくまでのこともなく、僕の頑固な自問自答の悪癖と、質問といふが如き地上に最も謙虚な心を必要とする至難な事業に到底一朝一夕に着手できやう筈のない孤独児の悲劇に就ては、先刻聡明なる貴兄が充分知りぬいておられることを、僕もとくより知りぬいてゐました!