蒲原氏の眼は生き生きと輝いた。
すると蒲原夫人も乗気になつて、「さうでしたわ、あの徳利はほんとに素敵ですわ」と言ひだすし、こんな話になると滅多に面白がらない秋蘭まで、「さうさう。
でもそんなに言ふほどのものでもないわ」と口を入れる始末で、一座が一本の貧乏徳利にまつたく熱中しはじめたのだ。
蒲原氏の眼は生き生きと輝いた。
すると蒲原夫人も乗気になつて、「さうでしたわ、あの徳利はほんとに素敵ですわ」と言ひだすし、こんな話になると滅多に面白がらない秋蘭まで、「さうさう。
でもそんなに言ふほどのものでもないわ」と口を入れる始末で、一座が一本の貧乏徳利にまつたく熱中しはじめたのだ。