坂口安吾 『逃げたい心』 自動車は暗黒の山径を警笛をならしつづけて徐行しながら、二時間の後に、小さな山底の町へついた。 そこは十日町だつた。 すでに十時をまはつた頃で、陰鬱な感じさへする山底の町は殆んど寝静まつてゐた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア