僕は桜枝町へ行つたことがないのだから話にもならないわけで、長野の人に怒られても仕方がないのである。
然しあの小説の中の一々が出鱈目ではないので、たとへば読者が最も眉唾物に思ひさうな貧乏徳利だが、あれは私も実物を見てゐる。
長野の正木映三君が考へてゐるものとは違ふやうだが、話によると、もう二昔も前から柳宗悦氏が目をつけて屡々自ら長野へ出向いては買ひ集め、目ぼしいものはあらかた同氏の所有に帰してゐるといふことである。
僕は桜枝町へ行つたことがないのだから話にもならないわけで、長野の人に怒られても仕方がないのである。
然しあの小説の中の一々が出鱈目ではないので、たとへば読者が最も眉唾物に思ひさうな貧乏徳利だが、あれは私も実物を見てゐる。
長野の正木映三君が考へてゐるものとは違ふやうだが、話によると、もう二昔も前から柳宗悦氏が目をつけて屡々自ら長野へ出向いては買ひ集め、目ぼしいものはあらかた同氏の所有に帰してゐるといふことである。