さういへば、この雑誌に、君がたうとうプルウストを書きだしたのを読みました。
たうとう……思へば十年このかた、君と会へば、プルウストのでないことはなかつたのだから。
「失はれし時をもとめて」をどうして書く気になつたのだらう……君がそこから語りはじめてゐるのを、僕は自分の思ひのやうな親しさで読み、やがて自分の思ひの中へ落ちてゐました。
さういへば、この雑誌に、君がたうとうプルウストを書きだしたのを読みました。
たうとう……思へば十年このかた、君と会へば、プルウストのでないことはなかつたのだから。
「失はれし時をもとめて」をどうして書く気になつたのだらう……君がそこから語りはじめてゐるのを、僕は自分の思ひのやうな親しさで読み、やがて自分の思ひの中へ落ちてゐました。