坂口安吾 『木々の精、谷の精』 下婢は修吉の質問がのみこみかねて、しばしぼんやり顔をみつめた。 ふだんはめつたに使はない特別の客間ださうだが、野沢が仏像を好んでゐるから、この部屋を特に二人の使用に当てたのだといふ。 かうして彼は娘の顔を見ないうちに、まづ仏像を見たのであつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア