坂口安吾 『木々の精、谷の精』 台に腰かけた姿勢なのだが、右足を左膝の上へのせてゐる。 さうして右手の指先を軽く当てて頬杖をつき、物思ひとも憩ひともつかぬ風をして、かすかに笑つてゐるやうである。 立上つたら、ちようど四尺七八寸の仔鹿のやうに敏捷な婦人の姿になりさうだ。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア