この弥勒は現実を夢幻的に歪めてゐること飛鳥天平のものにちかいが、その甚しく非現実的な肉体から、見れば、みづ/\しい肉感の縹渺と放つてゐるのである。
凝視めてゐると、涯の知れない遠さのなかにあるやうなその肉感が、ひどく身近くせまつてゐるので、妖しい思ひになるのであつた。
この肉感に気付いたうへで顔の表情へもどつてくると、笑ひの神秘がよほどはつきりと分りかけてくるやうだ。
この弥勒は現実を夢幻的に歪めてゐること飛鳥天平のものにちかいが、その甚しく非現実的な肉体から、見れば、みづ/\しい肉感の縹渺と放つてゐるのである。
凝視めてゐると、涯の知れない遠さのなかにあるやうなその肉感が、ひどく身近くせまつてゐるので、妖しい思ひになるのであつた。
この肉感に気付いたうへで顔の表情へもどつてくると、笑ひの神秘がよほどはつきりと分りかけてくるやうだ。