坂口安吾 『木々の精、谷の精』 それはこの村へきて、五六日目の出来事であらうか。 修吉は秋山家の例の娘の道案内で、しみつくやうな蝉しぐれを頭上に残して、白昼ながらうすぐらいこの谷底へ降りてきたのだ。 娘の名を葛子といつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア