坂口安吾 『木々の精、谷の精』 その言葉が歯切れよく終つたときは、葛子がついと志緒乃のかたはらを離れる時と同時であつた。 すでに葛子は水際にゐて、澱みの色をみつめてゐた。 なるほど、葛子を映すには、このひつそりした深い碧がふさはしいかも知れなかつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア