坂口安吾 『木々の精、谷の精』 修吉は、仏像の凝視めるさきに蝋人形の病少年を置きながら、考へてみることがあつた。 頬にあてた弥勒の指は、膿のために濡れてゐる。 あたりに澱んだ膿の悪臭が厚くたちこめてゐるのである。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア