坂口安吾 『木々の精、谷の精』 沼の水面は一面菱が密生して、水の色が見えないのである。 沼のふちは雑草が延び放題で爬虫類なぞ想像させ、陰気の上に、うす汚くて、不気味である。 沼のふちから山へかかつて、一山越すと、隣字の小さな部落で、お妙の家がそこにあつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア