ある日のこと、修吉がいつもの道を夏峠まで散歩して沼のほとりにさしかかると、その時もたそがれ近い時刻であつたが、思ひがけなく病少年の姿を認めた。
少年は沼のほとりのぶなにもたれて、暮れようとする沼を見てゐた。
あたりには附添ひの女の姿もなく、葛子の姿も見当らなかつた。
ある日のこと、修吉がいつもの道を夏峠まで散歩して沼のほとりにさしかかると、その時もたそがれ近い時刻であつたが、思ひがけなく病少年の姿を認めた。
少年は沼のほとりのぶなにもたれて、暮れようとする沼を見てゐた。
あたりには附添ひの女の姿もなく、葛子の姿も見当らなかつた。