坂口安吾 『木々の精、谷の精』 帰りませう、と言つてみたが、それも素知らぬ風であつた。 さりとて、附添ひの姿が見えない以上、病少年を森の中へ置き残して、自分だけ帰つてしまふわけにいかない。 修吉はやむを得ず叢の上へ腰を下した。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア