坂口安吾 『木々の精、谷の精』 修吉はやむを得ず叢の上へ腰を下した。 かうして低い姿勢になると、沼地の湿気が冷え/\とせまつてくるのが分るやうで、この沼のいやらしい濁つた感じがあざやかになる。 そのうちに、少年は松葉杖を当て直して、ぶなの木の一部のやうに動かなかつた背中を離した。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア