かうして低い姿勢になると、沼地の湿気が冷え/\とせまつてくるのが分るやうで、この沼のいやらしい濁つた感じがあざやかになる。
そのうちに、少年は松葉杖を当て直して、ぶなの木の一部のやうに動かなかつた背中を離した。
さうして、修吉になんとも言はず、ぴよん/\と森の小径を戻りはじめた。
かうして低い姿勢になると、沼地の湿気が冷え/\とせまつてくるのが分るやうで、この沼のいやらしい濁つた感じがあざやかになる。
そのうちに、少年は松葉杖を当て直して、ぶなの木の一部のやうに動かなかつた背中を離した。
さうして、修吉になんとも言はず、ぴよん/\と森の小径を戻りはじめた。