坂口安吾 『木々の精、谷の精』 この少年はその病弱の肉体のために、思弁の国を通らずに、すでに年老いたシニスト達の心に住んでゐるやうだつた。 その父母の見舞ひにすら、いらつしやいも、さよならも述べたことがないといふ。 又それらしい感傷を示したことがないといふ。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア