葛子はこの少年のこはれさうな美しさを最も知つてゐたであらう、と。
それにしても、膿の悪臭を差引いてなほ残るほどの愛情を、その陰惨な秘密のゆゑに、反撥したくなるのであつた。
とはいへ、その反撥の表皮を破つて、冴え/\とした幻が静かに沁みてくることを否むわけにはいかなかつた。
葛子はこの少年のこはれさうな美しさを最も知つてゐたであらう、と。
それにしても、膿の悪臭を差引いてなほ残るほどの愛情を、その陰惨な秘密のゆゑに、反撥したくなるのであつた。
とはいへ、その反撥の表皮を破つて、冴え/\とした幻が静かに沁みてくることを否むわけにはいかなかつた。