坂口安吾 『木々の精、谷の精』 長次は柿の木の下にのたうつてゐた。 駈けつけた人々の顔をひとつ/\必死に視凝めて、かたはらに落ちてゐる柿の実のひとつをさぐりとり、お嬢様に、お嬢様に、と差出しながら言つたさうだ。 長次は今も尚秋山家に使はれてゐる。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア