坂口安吾 『木々の精、谷の精』 彼が愈々村を去る時、乗合の止るところまで、お妙が送つてきてくれた。 「あの山の向ふに、もうひとつ高い山が見えるでせう」往還で、乗合を待ちながら、お妙が山を指さした。 「あの山に、昔、鬼がゐたんださうです。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア