坂口安吾 『木々の精、谷の精』 「あの山の向ふに、もうひとつ高い山が見えるでせう」往還で、乗合を待ちながら、お妙が山を指さした。 「あの山に、昔、鬼がゐたんださうです。 あるとき、お姫さまをさらつてきたら、神様が憐れんで、お姫様を百合の姿にしたんですつてね。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア