坂口安吾 『市井閑談』 僕の真下に当る部屋には待鳥君が下宿してゐた。 待鳥君は美学者だから清元も常磐津も出来る。 時々三味線の爪弾きなどしてゐるから、僕のところへ遊びにくる友人は階下に美人がゐると思つて羨しがつたりしたが、焉ぞ知らん髯武者である。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア