霊峰の王座は遠い昔から東海の孤峰、今も変らぬ富士山であつた。
これは直接山を題材とした物語ではないのだけれども、日本の最も古い物語のひとつ、さうして最も美しい物語のひとつであるところの「竹取物語」が、その清純にして華麗な物語の巻尾を、秀峰富士に登つて結んでゐるのであつた。
即ち、時のみかどが、かぐや姫に懸想したまひ、屡々文をおつかはしになるのだけれども、かぐや姫には悲しい理由があつて、みかどの御意に従ふことができないのだつた。
霊峰の王座は遠い昔から東海の孤峰、今も変らぬ富士山であつた。
これは直接山を題材とした物語ではないのだけれども、日本の最も古い物語のひとつ、さうして最も美しい物語のひとつであるところの「竹取物語」が、その清純にして華麗な物語の巻尾を、秀峰富士に登つて結んでゐるのであつた。
即ち、時のみかどが、かぐや姫に懸想したまひ、屡々文をおつかはしになるのだけれども、かぐや姫には悲しい理由があつて、みかどの御意に従ふことができないのだつた。