かうして帝は毎夜黄金の枕を賭けて、夜毎に御敗戦、寛蓮はまた連戦連勝、然し夜毎に折角の黄金の枕を強盗に奪はれる習慣であつた。
一夜強盗が例の如く寛蓮の前に立ちはだかると、寛蓮いきなり黄金の枕をかたはらの井戸へ投げ込んで逃げてしまつた。
ところが翌日侍臣が井戸をさらつてみると、現れたのは木の枕で、寛蓮巧に帝の御いたづらの裏をかき、かねて別の枕を用意しておいて井戸へ投げこみ、自分はそつと引返してまんまと真物は我家へ持帰つてしまつたのである。
かうして帝は毎夜黄金の枕を賭けて、夜毎に御敗戦、寛蓮はまた連戦連勝、然し夜毎に折角の黄金の枕を強盗に奪はれる習慣であつた。
一夜強盗が例の如く寛蓮の前に立ちはだかると、寛蓮いきなり黄金の枕をかたはらの井戸へ投げ込んで逃げてしまつた。
ところが翌日侍臣が井戸をさらつてみると、現れたのは木の枕で、寛蓮巧に帝の御いたづらの裏をかき、かねて別の枕を用意しておいて井戸へ投げこみ、自分はそつと引返してまんまと真物は我家へ持帰つてしまつたのである。