一夜強盗が例の如く寛蓮の前に立ちはだかると、寛蓮いきなり黄金の枕をかたはらの井戸へ投げ込んで逃げてしまつた。
ところが翌日侍臣が井戸をさらつてみると、現れたのは木の枕で、寛蓮巧に帝の御いたづらの裏をかき、かねて別の枕を用意しておいて井戸へ投げこみ、自分はそつと引返してまんまと真物は我家へ持帰つてしまつたのである。
寛蓮は死に当り、遺言して、この枕を遺骸と共に棺にをさめさせたといふ。
一夜強盗が例の如く寛蓮の前に立ちはだかると、寛蓮いきなり黄金の枕をかたはらの井戸へ投げ込んで逃げてしまつた。
ところが翌日侍臣が井戸をさらつてみると、現れたのは木の枕で、寛蓮巧に帝の御いたづらの裏をかき、かねて別の枕を用意しておいて井戸へ投げこみ、自分はそつと引返してまんまと真物は我家へ持帰つてしまつたのである。
寛蓮は死に当り、遺言して、この枕を遺骸と共に棺にをさめさせたといふ。