寛蓮は死に当り、遺言して、この枕を遺骸と共に棺にをさめさせたといふ。
この話は延喜式にでてゐるさうだが、僕の見たのはそれを孫引きした江戸時代の随筆からであつた。
僕がこの話を読んだのは、書き上げた長篇小説が気に入らなくて破つてしまひ、すつかり落胆して、京都で毎日毎晩碁ばかり打つてゐる最中であつた。
寛蓮は死に当り、遺言して、この枕を遺骸と共に棺にをさめさせたといふ。
この話は延喜式にでてゐるさうだが、僕の見たのはそれを孫引きした江戸時代の随筆からであつた。
僕がこの話を読んだのは、書き上げた長篇小説が気に入らなくて破つてしまひ、すつかり落胆して、京都で毎日毎晩碁ばかり打つてゐる最中であつた。