「私」といふ漢字は左の禾から右の厶を書き、「ワタクシ」も右から左へ走つてゐるのだ。
ただ書く方法が速力に反逆してゐる。
即ち、私達は各々の文字を左から右へ書くにも拘らず、左へ左へと文字を書き走らせずに、各字毎に再び左へ戻つて来て右へ書き、又次の字は左へ戻るといふ風に凡そ速力や能率の逆のことに専念してゐる。
「私」といふ漢字は左の禾から右の厶を書き、「ワタクシ」も右から左へ走つてゐるのだ。
ただ書く方法が速力に反逆してゐる。
即ち、私達は各々の文字を左から右へ書くにも拘らず、左へ左へと文字を書き走らせずに、各字毎に再び左へ戻つて来て右へ書き、又次の字は左へ戻るといふ風に凡そ速力や能率の逆のことに専念してゐる。