確信ある投機であるから悔いも怖れもないのであるが、自分の兄は天性吝嗇である上に苦労性で、或る時兄の蟇口から三十円抜取つた曲者があるといふので、当時自分の通学中の学校へ現れて自分の動勢を偵察し、自分は危く停学処分を食ふところであつた。
おまけに三十円は一文も使はぬうちに取返されてしまつたのである。
現金はザッと百七十円なにがしあつた。
確信ある投機であるから悔いも怖れもないのであるが、自分の兄は天性吝嗇である上に苦労性で、或る時兄の蟇口から三十円抜取つた曲者があるといふので、当時自分の通学中の学校へ現れて自分の動勢を偵察し、自分は危く停学処分を食ふところであつた。
おまけに三十円は一文も使はぬうちに取返されてしまつたのである。
現金はザッと百七十円なにがしあつた。