世間には青春と美貌を持ちながら好んで金持の老人の相手をしたがる女があるが、この女がそのやうな一人であつた。
試みにこのやうな女が年老いて容色衰へた場合を想像するに、その醜怪に堪へかねて嘔吐を催す思ひとなる。
自分は生来の趣味として孤独の中に詩美を感じるものであるが、この種の妖婦が肉体の魅力を失ひ老醜のみの残骸となつて世に捨てられた場合のみは、流石の自分も跣足となつて逃げだしたい。
世間には青春と美貌を持ちながら好んで金持の老人の相手をしたがる女があるが、この女がそのやうな一人であつた。
試みにこのやうな女が年老いて容色衰へた場合を想像するに、その醜怪に堪へかねて嘔吐を催す思ひとなる。
自分は生来の趣味として孤独の中に詩美を感じるものであるが、この種の妖婦が肉体の魅力を失ひ老醜のみの残骸となつて世に捨てられた場合のみは、流石の自分も跣足となつて逃げだしたい。