而して、かかる深夜の外出で、自分に許された享楽が何物であるかと言へば、自分等は草深い田舎の道、特に畑の細い径を近道して、町はづれの、但し自分等の側から言へば町の入口のおでん屋で十銭の泡盛を飲むことなのである。
さて霊感に対処すべくあれこれ手段をねつてみたが、鉄格子に幽閉された身の上では全くもつてだうすることも出来ない。
何はともあれ外出するのが第一だから、全てを看護人なにがしに打開けて腹蔵なく相談するのが先決条件にきまつてゐる。
而して、かかる深夜の外出で、自分に許された享楽が何物であるかと言へば、自分等は草深い田舎の道、特に畑の細い径を近道して、町はづれの、但し自分等の側から言へば町の入口のおでん屋で十銭の泡盛を飲むことなのである。
さて霊感に対処すべくあれこれ手段をねつてみたが、鉄格子に幽閉された身の上では全くもつてだうすることも出来ない。
何はともあれ外出するのが第一だから、全てを看護人なにがしに打開けて腹蔵なく相談するのが先決条件にきまつてゐる。