坂口安吾 『盗まれた手紙の話』 兜町の豪傑連も驚いた。 そのうちに兜町全体がひつくりかへした蜂の巣のやうにわん/\唸る時がきて、もはや一人も気違の手紙のことを思ひだす者がなくなつてゐた。 手紙はなにがし商店の誰かの机のどこかしらに投げだされてゐた筈である。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア